いったん谷底まで降りたら今度は急な登りとなる。

去年の実を着けたホンシャクナゲがあるが、今年の蕾が着いてない。今年は裏年なのかな?
葉の裏をチェック。間違いなくホンシャクナゲだ。
あー、これはナツトウダイではないか!

ナツトウダイは既に皿ヶ嶺の植物図鑑に入っているが、写真は観察会仲間提供の写真だ。つまり私はまだ見たことが無かったのだ。今日ここで見ることが出来て良かった。来た甲斐があったね。
ここにも有った。これで少なくとも2株のナツトウダイが有ることが確認できた。もう少し周囲をウロウロ探せば他にも有ったかも知れないな。
シキミが咲いている。皿ヶ嶺の麓にはシキミ畑が有って栽培しているが、山の中ではあまり見たことが無い。葉を一枚ちぎって匂いを嗅いでみる。シキミ独特の匂いがする。
ホンシャクナゲの幼木も有る
赤いのはアセビの若葉
行く手にスズタケが現れた。ウエストポーチから剪定ばさみを取り出して、邪魔になるようなものは切りながら進む。

以前別のコースで剪定ばさみで切りながら歩いていたら、スズタケが指に刺さってジンジンと痛み出し、ついには指だけでなく手全体が腫れあがって、帰宅後救急病院に駆け込む騒ぎになった。実は今日もいつの間にか指から出血していたが、痛みもなく腫れることも無くて良かった。こんなコースを歩く時は軍手が必須ですね。でもその軍手を持って来てなかった。
ちょっと分かりにくいかも知れないがスズタケを切った跡がある。つまりここを歩いた誰かが、やはりスズタケを切りながら歩いたと言うことだろう。
スズタケのタケノコだ。これも立派な植物図鑑ネタになる。
これは何? とちょっと悩んだが、ツクバネウツギの蕾だ。一輪でも花が咲いていたらすぐに分かったのに。
ここにもアキグミが有る。花が咲いているからアキグミだと分かったけど、葉っぱだけだと分からんなー。
アキグミの幹にはこんな鋭いトゲが有った
オモゴテンナンショウを見つけた


何故これがオモゴテンナンショウだと分かるか?

葉が一枚だから
ササノハスゲかな?
フデリンドウ発見
サンショウ
シャクナゲの向こうに見えるピンクはツツジ。たぶんコバノミツバツツジ。

これだけ大きなシャクナゲなのに、オリジナルサイズの写真をチェックしても蕾は皆無。この木も裏年みたいだ。
回り込んでコバノミツバツツジを写す
ピンク色のヤマルリソウ。花弁が欠けているのが残念。
あらっ、ヤブレガサが有る
メギの蕾
もう少しで咲きそうなユキザサ
ツクバネソウも有ったよ
ウスバヒョウタンボク
ツルキンバイ
スズタケの藪がひどくなる手前でランチにしよう。腹減った。手に持っているのはランチパック。ランチだからね(-_-;)


デジカメ時計=13時53分


うーん、やっぱりヒメナベワリを見に行ったのがいけなかった。想定外にペースが遅い。

上の写真だと完全に藪で前進は非常に困難と思われるかも知れないが、実際にはスズタケの藪の中には人が一人歩けるだけの踏み跡が有った。しかし両側からスズタケが襲ってくるので適当に剪定ばさみで切りながら前進する。

あー、やっとメインの縦走路に出た。整備された登山道がハイウエーに見える。これも定期的に刈ってくれているおかげですね。有難うございます。しかしこんな立派な登山道も数年放置すれば藪になってくると思う。
カラマツ
タチツボスミレで良いんだろうな
この分岐は右の迂回路を行く
ミツバテンナンショウ
シハイスミレ

葉の裏も写し込んでいますよ
ナガバタチツボスミレ
フキが雌雄異株だとつい最近知った
上の写真のトリミング


これは雌株ですか?
大きく成長しているから雌株で間違いないんだろう
それに対してこれは大きくならず背が低いまま


これは雄株に違いない
この辺り一帯がきれいに草刈りされている。なんで?
よく見るとあちこちにワラビが出ている。まさかワラビが採りやすいように草を刈った? 

私はこれまでワラビ、ウド、タラの芽などを見つけても、採ることなく素通りして来た。それは持って帰っても料理してくれないのが分かっているからである。しかし今日は目の前のあちこちにワラビが出ているのを目撃して心が動いた。妻に「ワラビ持って帰ったら料理してくれる?」とメールすると「下処理教えて」と返信が来た。おっ、これは! 早速ワラビ収穫モードに突入だ。

今日の収穫。晩のおかずには十分過ぎるほどの量になった。
カンサイスノキ
直進すれば十字峠経由で山頂に行けるが、今日はアドベンチャーコースで想定外に時間がかかった。もうここから下山しよう。


デジカメ時計=16時22分
ミツバコンロンソウが咲いている
ミヤマハコベ
登山道沿いのピンクの花も咲き始めたね
ハルトラノオも終わってしまった
サラシナショウマ
ニシノヤマタイミンガサとハシリドコロで覆われてしまった
ヒトリシズカ
ヒマラヤの青いケシはこんな状況ですね
ヤマブキ
皿ヶ嶺ではありえないユキモチソウが咲いているが、これは植物図鑑対象外だ


このユキモチソウの近くには、皿ヶ嶺の花を愛する有志によって他にも植えられている貴重な花が有るので見て下さい。
トイレの改修工事がもうすぐ始まるそうだ。始まったらこの仮設トイレを使うよう看板が出ていた。
 ついでだから看板の表示も入れとこう
駐車場に残っているのは私の車だけ


デジカメ時計=17時23分

まだ明るいから少しだけドライブスルーネタを写しながら帰りましょう。

ツクバネウツギ
ウグイスカグラ
ミツバウツギ
ニッコウネコノメ
ミズタビラコは毎年ここで定点観測しているのに名前が出て来ん。家に帰ってやっと名前が出てきた。
アケビの蕾。アケビは雌雄異花ということなので、この状態では雄花か雌花か不明。定点観測が必要だな。
アカメガシワ
フユザンショウにも新芽が出てきた
上の写真のトリミング

現場では全然わからなかったが、家に帰って写真をチェックしていると蕾らしきものが写っているのに気が付いた。フユザンショウの花は見たことないので見逃さないようにしなくちゃ。
足元のツボスミレで本日は終了

家に向かって走っていると向こうに石鎚が見えるが、その石鎚が白い。霧氷が出来ているようだ。皿ヶ嶺だから「寒い」だけですんだが、石鎚に行った人は震えあがっていたかもしれんな。

今日の収穫はワラビ(-_-;) イヤイヤそうじゃない。

今日はホンシャクナゲの群生が有るとの情報で探しに行ったが、私の目には群生には見えなかった。それでも点々とホンシャクナゲが有ることは確認できた。そして初めてのナツトウダイを見ることが出来て良かった。


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