一昨日、観察会の案内メールを受け取ったが、観察会予定日が14日、つまり今日だ。急に言われても参加が難しい。でも昼からなら無理やり参加出来なくもない。観察会の予定ルートは風穴から稜線に上がり、西に歩いて赤柴峠に行って、赤柴峠から鉄塔に降りてくるとなっている。鉄塔から赤柴峠方面に上がって行けばどこかで合流できると考えたのである。

買い物アッシー君から帰ってきたらすぐに出発する。鉄塔から赤柴峠方面に行くと言うことは5月9日のルートとほぼ重なる感じだ。

この写真からスタート


デジカメ時計=14時30分
ゴンズイ


5月9日と同じ写真を写しながら進む
ツリバナ
カンサイスノキ
ウツギの蕾が見える
ヒメコウゾの雌花
トウバナ
アキグミ


5月9日は時々強い風が吹いて枝が大きく揺れるので写しにくかったが、今日はそんなに風は吹いてない。しかし風の有無に関係ない写真写りだ(-_-;)
これは葉が長いからスミレかな? 9日にこの辺りでスミレの花を見ているから間違いないだろう。
天気は快晴。最高の観察会日和だ。
コナラの雌花をお手軽コンデジで接写するが失敗ばかり。この写真はお手軽コンデジじゃありません。
9日に見たときは雄花が有ったのに、それが全て落ちてしまったのか雄花が見えない
ネムノキの若い木が有った
ノブドウがぶら下がっている
ここが赤柴峠への登山口。9日は登山口に入らず、このまま林道を歩いていたらジャニンジンを見つけたのだ。ジャニンジンに未練はあるが今日は赤柴峠への登山道に入る。
ツルカノコソウに綿毛が出来ている
上の写真のトリミング


風で飛んでいく構造なので風を受けやすいように綿毛になっているのがよく分かる
あら、ジャニンジン発見
上の写真のトリミング
茎を撫でてオククルマムグラと確認する
ズームイン
この辺りはシンミズヒキが群生している
マルミノヤマゴボウも有る
コガクウツギ
上の写真のトリミング


白いのは装飾花で実際の花はその上に見えている
ヤブコウジ
歩きやすい登山道。でもこれは登山者のために作られた道ではなくて、鉄塔巡視路なのできれいに整備されているんだなと後で納得する。
ホトトギスだとは分かるんだが、ヤマホトトギスなのか、ヤマジノホトトギスなのかは花が咲くまで分からない
全然頭に入ってこないスゲ類
これはオトギリソウなのかサワオトギリなのか?

やっぱりオトギリソウですかね?
フタリシズカ
トチバニンジンの蕾が見える
サワギクが10本ぐらいかたまっている
うまい具合に咲いているのが有った
コバンノキが有った
コバンノキは雌雄異花なので雄花、雌花をさがすと有った。真ん中の緑色が雌花です。 
逆光でシルエットになっている雌花を見つけたので写す
上の写真のトリミング


家に帰って写真チェックをしたらビックリ。なんと雌花が5つも写っている。現場では一つしか気づいてなかった。


家に帰って写真チェックで思いがけないものを発見と言うのは私の場合よく有ることですね。現場での観察力が無い証拠です(-_-;)
これは? たまに見るけどあまり興味が湧かずに写真も撮ってなかった。田んぼのあぜ道にも有るような植物ですよね? でも最近は図鑑の掲載種の数字を上げようと思っているので写しとこう。そのうち偶然にこの植物の名前も分かるだろう。
足元にクラマゴケが群生しているところがある
鉄塔No.154


ちなみに車を停めたのは鉄塔No.156の横
俳人夏井いつきさんのyou tubeを見ていたらキスマイの「王国の蝶」について面白いことを言っていた。
ある日夏井さんが蝶がひらひら飛んでいるのを見ていたら蝶の言葉が聞こえてきたと言うのである。蝶の言葉が分かる聞き耳頭巾を持っているというのだ。それで出来た句集が「蝶語」。そしてそこから抜粋して出来た歌がキスマイの「王国の蝶」と言うことらしい。

私も持参の聞き耳頭巾でこの蝶の言葉を聞いてみよう。すると「あんた邪魔なんよ、あっち行ってチョウ」と言っていた(-_-;)
こんなところにヨウシュヤマゴボウが群生している
これは何? 初めて見るが?
すぐ隣に同じような葉っぱでぶら下がっているものが見えた。と言うことは同じ植物の雄花と雌花? と言うところまでは現場で分かった。

家に帰りオリジナルサイズの写真を眺めていたら突然閃いた。これはカジノキだ。花を見たのは初めてだけど、葉はなんとなく見覚えが有ったのでカジノキと気付いた。念のためにカジノキで検索すると、同じような雄花、雌花の写真がヒットする。これでカジノキで間違いない。
ヤブウツギの蕾が出てきた
マムシグサ 
ナルコユリ
これはトキワハゼだな
林道との交差点に来た。左の方向から歩いてきて、赤柴峠方面に行くためにはその続きを歩かなければならない。しかしもう観察会に合流するつもりは無くなった。ここからこの交差する林道に入ってみる。初めて歩く林道だ。


デジカメ時計=16時20分

出発してから2時間弱かかってここまで来たことになるが、どうでも良いような写真を撮りながら来ているので、写真を撮らずにひたすら歩いたら1時間ちょっとで来られるかも知れない。
ムラサキサギゴケ


色が濃いし、ランナーが出ているのを確認
以前のレポートで皿ヶ嶺の植物図鑑にはヤマネコノメソウの写真が5月上旬までのものしか無いと書いたが、今日は5月中旬の写真を忘れずに撮っておこう。
これはほとんど種が残ってない。種はどうやって散布するんだろう? 強風や大雨の時にこぼれ落ちるのを待つ?
この色のマムシグサは初めて見たな
あー、ここに出るのか! あのカーブミラーは見覚えが有る。なんでこんなところにカーブミラー?と不思議に思っていた。今日歩いて謎が解けた気がする。鉄塔No.154の建設時、そして今は点検用車両が通るからカーブミラーを設置したのに違いない。

と言うことはあそこに出るんだな。
アオテンナンショウが2本並んでいる。この2本は9日のレポートにも登場している。9日のレポートでは右側の個体はまだ葉が出てなかった。
コマユミ
キツネアザミ
はい、思った通り登山口に戻って来た。これで定点観察用の周回コースをまた一つ覚えた。でも麓の方に定点観測周回コースが増えると、それだけ上に行く頻度が減ってしまうんだけどな(-_-;)
この林道をこのまま直進してはいけない。ここで右に曲がると鉄塔方面に戻れる。
相変わらず快晴です
ミズキ 
シロダモの小さい実が見える
定点観測木じゃないけどナワシログミだろう
これはクリですか?


定点観測ポイントでクリの写真を撮っているけど、あれはクリの実がなっているのを見て、クリだと確認した木の定点観測写真なのだ。定点観測してない木は自信が無い(-_-;)
葉腋の芽


葉腋なんて専門用語をサラッと書くようになってしまった(-_-;) ネット検索で参考にするようなサイトでは必ず出てくる言葉なので覚えてしまった。
ヒメコウゾの雌花


さっきのカジノキの雌花と同じような構造ですね。同じクワ科の植物ですから。
これは何バラだろう。帰ってから調べよう。
調べるためのヒントとなる葉
クズも出てきた 
ウワバミソウの雄花
帰りもまた同じツリバナを写す
ヒメナベワリの様子を見に行くとまだ花が咲いている
何枚も写すがピンボケ、手ブレの量産
このヒメコウゾの雌花は白い
これはさっき蕾だったバラですね。でも花を見ても何バラかはワカラン。帰って調べよう。


家に帰ってバラ属の写真と見比べてノイバラに決定
このコバノガマズミはもう花が終わっている
ウリハダカエデ 
鉄塔まで戻って来た


デジカメ時計=17時54分

今日の収穫はカジノキの雄花、雌花を見たことと、新しい定点観測用周回コースを発見したことだな。


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