今日は天気が良いので朝から皿ヶ嶺に行ってみよう。朝から行ける代わりに時間制限が厳しい。4時までに帰らないといけないのだ。と言うことで今日も皿ヶ嶺の麓で植物図鑑ネタ探しだ。

去年観察会でツリフネソウを見に行ったが、今の時期は何か有るんだろうかと行ってみる。車を停めたすぐ横にはカジノキの雌花(実?)が有るが、雄花は見つからない。雄花は役目を終えて捨てられたのかも知れない。
この色が記憶に残るコンテリクラマゴケ。中国原産の帰化植物が何故ここに?
結局ツリフネソウポイントで目ぼしいものは見つからず、引き返す途中で見つけたコショウノキ。実が赤くなってきている。

次に向かうのはこの前見つけたオニグルミのその後。このオニグルミは赤柴峠方面に少しだけ入ったところに有るので一番近い路肩に車を停める。ここはヒメナベワリを見に行くときに停める場所でもあるんだが、今日はヒメナベワリは見に行かない。もう飽きた(-_-;)

オニグルミポイントに向かう途中のものを写しながら進む



ツリバナ
コガクウツギ
シャガかヒメシャガかはっきりさせないと植物図鑑に新ネタとして追加出来んな
オニグルミポイントに到着。雌花の色がくすんでいる。この前はもっと鮮やかだったので、あの時に見ることが出来て良かった。
イボタノキ

私が赤柴峠方面への登山道をウロウロしているときに赤柴峠に向かう登山者が2人もいたのでビックリ。水の元や風穴から竜神平や山頂への往復だけでは歩き足りない人が赤柴峠に行くと思っているのだが、その歩き足りないと思っている人が短時間に2人もいたので驚いたのである。

車に戻っていると皿ヶ嶺のアイドルと出会い、いろいろ花情報を教えてもらう。

風穴に向かう途中で徐行しながらオオハンゲポイントを見ると出ている。あわてて車を停めてオオハンゲを写すが、他の植物に負けて全体が見えない。

ウエストポーチにいつも入れているハサミで邪魔な葉を散髪する
散髪したら葉が見えるようになった
風穴の広い駐車場に車を停める。これから林道を歩いて上林トンネル横の林道に向かう。


デジカメ時計=10時6分
ニッコウネコノメソウ
茎を撫でてクルマムグラだと確認


オククルマムグラと見た目がそっくりだが、オククルマムグラは茎に小さいトゲが有り、撫でるとザラザラする。それに対してクルマムグラはトゲが無いので、撫でるとスベスベなのだ。
倒木が片付けられている
オオイタドリポイント付近では長い望遠レンズを付けて一目で鳥を狙っていると分かるオッサンが数人立っている。

何を写すんですかと尋ねたらアカショウビンだと教えてくれた。


鳥狙いのカメラマンのすぐ左に群生しているのがオオイタドリ。人物と比較するとその大きさが分かるね。
この前、フデリンドウが有るよと手招きしてくれた場所を探すと見つけた。まるで蕾のように見えるが、もう終わった花だろう。
これはミズメですか? 葉が2枚ずつ出ている。そして背景に見えるのは不法投棄のゴミ。このミズメはガードレールのすぐ向こうに有り、ミズメの特徴の樹皮を剥いだ匂いを嗅ごうとすれば、あの不法投棄のゴミの中に転落してしまいそうなので、匂いを嗅ぐのはやめとこう。
トンネル横の林道に入る
道端にはオオキヌタソウ
これも道端のハナビゼリ 
このヤマルリソウはほとんどが実になっている
ソバナ
ヤブデマリ

上林峠への階段を少し上がった辺りで「ハックショーイ」みたいな大きなクシャミが出た。すると前を歩いていた人が「びっくりした」と言いながら振り返ったら今朝一番に会ったアイドルではないか! アイドルと話をすると朝一番の会話で教えてくれた花を見に行くと言うではないか! 私は本当は上林峠から少しだけ陳ケ森方面に行くつもりだったんだが、さっさと計画変更。アイドルのお供になりましょう。

これはイヨハンショウヅルだとストックで指示してくれるが、イヨハンショウヅルなんて聞いたことが無い。 

皿ヶ嶺の植物図鑑のシコクハンショウヅルの解説文を見ると「小苞の小さいものはイヨハンショウヅルとする考えもあるが、連続しているので現在はシコクハンショウヅルに統一されている」と書かれている。

ところでこの写真がイヨハンショウヅルと言われた葉なのか自信が無くなってきた。別の所でトリガタハンショウヅルも言われていたのだ。とりあえず、この写真は図鑑には不採用。
シモツケソウ
キヌタソウ
上林峠


目の前の坂を上って行けば竜神平だが、今日は行かない

私の前を歩くアイドルに「林道で鳥屋さんが居たので、何を写そうとしているのか尋ねたらアカショウビンだと言われた」と話しかけると、アイドルが振り返って嬉しそうに「天狗の庭でアカショウビンの声を聴いた。独特の鳴き声なのですぐ分かる」みたいなことを言われた。

マルバイチヤクソウ 
ササユリ
登山道から林道に出て少し歩くと、この前見つけたクマヤマグミが有る。実が見えているね。
モウセンゴケポイントでモウセンゴケを探すが見つからない。代わりにミズタビラコを写す。
イナモリソウはここに有ると教えてくれた。こんなの教えてもらわないとワカラン。


実はこの写真、最初からトリミングしています。何も考えずに写したら、すぐ横に場所のヒントになるようなものが写っていたので、その部分をカット。


植物図鑑の写真を見ると私が最後にイナモリソウを見たのは2016年、つまり4年前だ。この株が花を咲かせてくれたら4年ぶりに見ることになるのだが。


もしこの株が花をつければすぐに分かると思います。ドライブスルーですから。でも小さい花なので運転しながら見つけるのは至難の業ですね。歩けば見つかるかも?
畑野川登山口にはゲートが有るが、登山者はここから入る。


以前は登山道沿いにイナモリソウが咲いていたが、この作業林道が登山道を消滅させたので、自動的にイナモリソウも消えてしまった。でもさっきアイドルが教えてくれたイナモリソウが花をつければ久しぶりに花を見ることが出来そうだ。
これはハハコグサ?


先日これは何?とレポートに入れていたらチチコグサだと指摘された。そしてこれはハハコグサ。どちらも図鑑に入ってないので、近い将来の掲載数字を上げるためだけの図鑑追加候補だ。

皿ヶ嶺のアイドルとはこの辺りでお別れ。花のことをいろいろ教えてもらうためには、このままお供で歩けば良いのだが、我が家には時間制限という厳しい掟が有る。私は風穴に引き返す。


    続く





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