昨日に続いて今日も皿ヶ嶺に行く。昨日は主目的は座布団回収だったが、今日はある花を探しに行く。ある花とはイナモリソウである。イナモリソウは畑野川登山口からの登山道沿いに咲いていたが、現在その部分は作業用の林道になっていて花が消えたと思い込んでいた。ところがその作業用林道沿いのどこかにイナモリソウが咲いているとの情報で、それを探しに行くのである。そして畑野川登山口に車を停めるならついでに他の花も探して来るつもり。

水の元の下の方を走っていると道端に皿ヶ嶺のアイドルが休んでいるのに気がついた。車から降りることなく助手席側の窓ガラスを開けて挨拶する。そしてイナモリソウを探して、ついでに別の花も探しに行こうと思っていると話すと、聞いたこともない名前の別の花情報を教えてくれた。

アイドルと別れて上林トンネルを抜けて畑野川登山口を目指していると対向車が来たので徐行して離合する。登山口について車を停めたらさっき離合した車が戻って来た。車から男性が二人、女性が一人降りて来たが、顔を見ると知った顔ばかりだ。さっき離合したときに私だと気付いて追いかけてきたみたいだ。私はあれだけ脇見運転で花を探しながら走っているのに対向車の中は見ないのである。

私がイナモリソウを探してから別の花を探しに行くつもりだと言うと、イナモリソウはあそこに咲いている。そして風穴に珍しい花が咲いているから見に行くんだが、一緒に見に行かないかと誘われた。その珍しい花と言うのが、来るときに出会った皿ヶ嶺のアイドルの口から出た言葉と響きが似ている。同じ花を言っているみたいだ。じゃ、私もその花を見に行くことにしよう。

まずはイナモリソウを探そうと思っていたら、ここに咲いているよと指さして教えてくれた。自分で探す手間が省けた。

久しぶりに見るイナモリソウ
もう一枚


これだけ接近して写せたのは私の体を支えてくれたNさんの協力の賜物である。ありがとうございました。

そして風穴に移動し、その目的の花を写すことが出来たが、希少種なのでレポートには写真は入れない。植物図鑑に入れるかどうか取り扱いが面倒な花になりそう。そしてその花を見たら今度は私の案内で近くの希少種の花を見に行く。以上で3人とはお別れ。

さて、もともと畑野川登山口に車を停めてイナモリソウを見た後は、竜神平か山頂に行くつもりでいたのに、風穴に来たので予定外に時間が余った。このまま帰ったのではつまらんので結局一人で竜神平方面への登山道を歩いてみよう。ベンチぐらいまでは行けるだろう。

出発時のメモ写真


デジカメ時計=16時33分


こんな時間に出発だが、日没が遅くなっているので、まだ十分歩ける時間は有る
遊歩道沿いのヤマボウシ
コクサギ


実がついてないからたぶん雄株
これは実が見えるから雌株だ
ラショウモンカズラ
ユキザサ
トチバニンジン
ニシノヤマタイミンガサ 
サワルリソウ 
オオキヌタソウ 
シコクブシ
フタリシズカのはずなのにヒトリシズカに立っている
たぶんコウツギ


ウツギとコウツギの明確な見分け方が分からない
バイケイソウはことごとく葉が破れている。先日は春の嵐でヒョウかアラレが降ったと言うことだが、その時に破れたんだろうな。
ヤマブキソウの咲き残りが有った。今日見た(気付いた)ヤマブキソウは、これ以外に一輪だけ。
ミヤマハハソの蕾
ミズナラの大木の下を行く
クロイチゴ
イヌガンソクの栄養葉が大きくなっている
ミヤマクマワラビ
ヤマボウシ 
クルマムグラの茎を撫でて間違いないことを確認する
イワタバコ
タマガワホトトギス
上の写真のトリミング



写真チェック時に蕾らしきものが写っていることに気がついた。現場でこれが見えるはずが無い。
タニギキョウが点々とまばらに咲いている
ミツバテンナンショウ
コゴメウツギ
ウツギ? コウツギ?

よくワカラン
ホオノキ
白い花が満開だ。肉眼ではこの花が何か分からなかったが、写真チェックでヤブデマリだと分かった。
ヤマアジサイ
オオミヤマガマズミ 
ベンチ手前のアサガラ
上の写真のトリミング


昨日は水の元でもう終わったようなアサガラの花を見たが、そこよりも標高の高いここではまだ固い蕾だ
ベンチまで上がって来た。周辺の図鑑ネタを写したら引き返そう。


デジカメ時計=17時50分
ベンチ前のシロドウダン
タンナサワフタギ
ヤマボウシ


ベンチ付近の3点セットを写したら帰りましょう
瀬戸内海が夕日で染まっているのが見える。海の色を強調するために、かなり露出アンダーで撮影。実際はこんなに暗くない。
コミヤマスミレ手前の斜面は小さな土砂崩れが有ったのか、草がほとんど生えてなくて土がむき出しになっている。その上にはこのコミヤマスミレを写す人の踏み跡がクッキリとついている。私も真似して(-_-;)
コミヤマスミレの葉は独特の模様なので、同定の容易なスミレだ
オモゴテンナンショウは山に向いて咲いている


オモゴテンナンショウは山に向いて咲くと言うネット情報を見たときは「ほんまでっか?」と疑問に思ったが、その後いくつか見ていると、確かに山に向いて咲いているのが多い。
ヒトリシズカの実を写したつもり
駐車場に戻って来た


デジカメ時計=18時35分

今日はもう皿ヶ嶺から消滅したのかも知れないと思い込んでいたイナモリソウを見ることが出来て良かった。


     一人でお出かけに戻る   TOPに戻る   これまでの皿ヶ嶺山行記
     皿ヶ嶺の植物図鑑





inserted by FC2 system