今日は東温市観光物産協会からの依頼で、香川の旅行会社が企画した白猪の滝と皿ヶ嶺ツアーのガイドをすることになっている。旅行会社の担当者と直接メールをやり取りして、川内支所で待ち合わせと言うことになった。川内支所前の道路端で待っているとマイクロバスがやって来たので、「あれだな!」とすぐに分かり、バスを支所の駐車場に誘導する。バスに乗り込んでメールや電話でやりとりしていた添乗員さんに挨拶。そしてツアーの皆さんにも自己紹介。その間にバスは白猪の滝に向かって走っていく。

白猪の滝の駐車場に着いたら車がいっぱいでビックリ。バスの中で「厳冬期には凍結した白猪の滝を見に来る人が多いので、その時期だけは駐車場が満車になります」と説明していたのに、これは一体どういうことだ。後で分かったことだが、近くでイベントが開かれていて、その参加者が停めていたようだ。結局白猪の滝往復で我々以外に滝に行ってきたと思える人とすれ違ったのはオッサン二人だけ。

白猪の滝までは遊歩道なので危ないところは無いけど、雨上がりで(今朝まで雨が降っていた)足元が滑りやすいので、それだけ注意してくださいと言うことで駐車場出発。特に説明することもなく白猪の滝に到着。皆さんそれぞれスマホやデジカメで滝の写真を撮っている。水量はイマイチだったが最初の目的地の白猪の滝を味わったら駐車場に戻る。

次の皿ヶ嶺に向かう前に、途中で弁当のピックアップ。そして風穴の駐車場を目指す。鉄塔No.156を過ぎたら2車線から狭い山道になるので、マイクロバスの運転手さんに安全運転をお願いする。対向車がバックするような離合は1回だけだったかな? 特に苦労することもなく(私の運転じゃないので)風穴の駐車場に到着。まずは先ほど受け取った弁当を食べようと言うことで避難小屋に案内する。弁当を食べ終わりトイレも済ませたらいよいよ皿ヶ嶺登山開始である。

最初に案内するのはヒマラヤの青いケシが栽培されている石堀。近くにケシの花の写真も有るので、それを示しながらあんな大きな花が咲きますよと解説する。石堀を見下ろしたら再び歩きだす。

今朝まで雨が降っていて少しガスっているが、かえってそれが良かったみたいで幻想的な紅葉を眺めながら歩く。私が「天気がイマイチなのでちょっと残念と思っていたけど、こんな雰囲気も良いですね」と言うと「良いですね」と同調してくれる人もいる。

ベンチ付近の平らになったところで先頭グループは小休止し、遅れる後続者を待つ。最後尾の人と添乗員さんが追いついてきて少し休んだら出発。この辺りから登山道には巨大ミミズが次々と出現して女性参加者が悲鳴を上げている。この時はデジカメはザックに入れたままだったのでミミズの写真が無い。

森のフラダンサーを過ぎて分岐点で添乗員さんを待って「このまま直進してブナ林を眺めてから竜神平に行きますか?」と尋ねたら、山頂に行きたい人もいるので、それは帰りにということになり、分岐から愛大小屋方面に入る。

愛大小屋前まで来て「山頂に行きたい人はこのままノンストップで行きます。行かない人は小屋で休んでいて下さい」と声をかけてそのまま出発。あとで反省したが、山頂に行くのは何人なのか人数を確認しないままに出発したのはガイド失格だな。

そして山頂に到着。山頂の石柱に手を置く人がいたので、それは三角点じゃないですよと冷たく宣告する(-_-;) やがて添乗員さんも上がって来た。どうやら愛大小屋で休みたいと言う人はいなかったようで、全員が山頂に上がってきたようだ。山頂で一休みしたら来た道を戻る。

愛大小屋まで降りてきて添乗員さんに「周回コースを行けば竜神平の雰囲気も味わえるし、ブナ林も楽しめますがどうしますか?」と言うと、「下山後の予定も有るので時間が・・・」と言うことで周回コースには行かないことになった。それでもせっかくここまで来たんだから竜神平の端の方を歩いてみましょう。もしかしたらリンドウの残骸が有るかも知れないと言うことで、すこしだけ歩いてみる。すると登山道が広く刈り払われている。あー、秋の花が終ったのを確認して登山道を広げたんだな。もしかしてリンドウも刈られた?と思ったら、リンドウだけは刈られずに残されていた。リンドウの名残りの紫色が見える残骸を指さして「リンドウがまだ残っていますよ」と後続の人に伝える。リンドウを見たら引き返し、そのまま下山。

ベンチまで来たところでザックからデジカメを取り出す。今日はガイド役に徹しようと思い、ここまでデジカメはザックにしまったままだった。ただ写真を撮らずに歩いていると、どうしても私のペースが早くなってしまう。私と同じペースで歩く人もいるのだが、全体的に見ればやはり遅れ気味の人もいるのだ。下山後の予定の時間が・・・と言われているが、ここでやっとデジカメを出して少しは写しながら降りよう。これで私のペースが少し落ちて最後尾との間隔も狭まるだろう。

何カエデ?


今日は写真枚数が極端に少ないので、いつもよりも大きめのサイズにしましょう
森の千手観音と名付けたブナ
ようやく場所を覚えたムラサキシキブ。参加者からはコムラサキではないんですか?と言われたんだが?
チドリノキ
トイレ付近のテーブルセットに例の白猫がいる。しかも今日初めて鳴き声を聞いた。「おやつくれニャン」と甘えるような鳴き方に聞こえた。
こんな空模様だったが雨が降るような気配はなく、安心して歩けた


デジカメ時計=15時37分



今日の撮影枚数はたったの13枚。そのうち3枚が白猫でした(-_-;)

全員が無事に下山しバスに乗り込む。バスの中で、「皿ヶ嶺は春、夏、秋、冬、どの季節でも楽しめる山なので、また来てください」と皿ヶ嶺の宣伝をする。そして私は川内支所前の道端で降りる。挨拶して降りるときに、パチパチとまばらな拍手をしてくれる人もいたので、今日は良かったよという意思表示だと感じた(そう思いたい)

今日はガイドと言うことで、あえて写真を撮らずに歩いたが、これだと私のペースが早くて後続と間が開いてしまうと気付いたので、次回は今まで通り、どーでも良いような写真を撮りながら歩くことにしよう。


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