昨日は軽く淡路ヶ峠を歩いてきたが、それは今日の準備運動みたいなものである。今日は朝からの山行きが承認されているので遠慮なく行きましょう。今日張り切って行くのには理由が有る。2月11日に白糸の滝方面への道端でナワシログミに似た木を見つけ、ナワシログミによく似ているけどナワシログミではない。ナワシログミの奇形?とレポートに書いた。そのレポートを見た人から「ツルグミかも?」とのメールを受け取ったのである。さらにその人は「スギの雌花がいっぱい出てますよ〜」みたいなメールも送ってくれたのだ。それで今日の第一の目的はツルグミかもと言われたグミをもう一度見に行くことと、スギの雌花を探すことなのだ。そしてどんどん暖かくなってきて春の花が咲き始めていると思うので、そのチェックもして来よう。今日は盛りだくさんのレポートになりそうなので、乞うご期待(-_-;)

意気揚々と出てきたものの鉄塔下に車を停めた時点では少し霧雨が降っている。今日の天気予報に雨は無かったんだけどな〜。トイレに行ったり車のテレビを見たりして少し時間つぶしをしている間に雨も上がったようなので出発。まずはツルグミかもと言われたグミの確認のために白糸の滝方面に向かう。

山は雲に隠れているが雨は降ってない
アヒル3兄弟に挨拶、と思ったら全員居ない。引っ越したのかな?
淋しくなるな(-_-;)
足元にキランソウが咲いている


コンデジのLED照明を使ったので、明るい紫色に写っているが、実物はもっと濃い(暗い)紫色ですね。
アケビ
オニグルミ


オニグルミの雌花は鮮やかな紅色で、去年もそれを写したんだが、写真を保存していた外付けHDDとともに逝ってしまった。だから植物図鑑には去年の雌花の写真が無い。今年はちゃんと植物図鑑に入れられるようにしなくちゃ。
これはシャガかヒメシャガか?どちらにしてもまだ植物図鑑には入ってない。植物図鑑に掲載の数字を上げるだけのためにコッソリ追加することも考えている(-_-;)
図鑑に入れるためにはこれがシャガなのかヒメシャガなのか確定作業が必要だが、まだそこまでは考えてない。
リンドウポイントに到着してまずはリンドウを写す
そして近くには正体不明の謎の木が有る。


一度はモッコクかも?と言われたが、その後モッコクではないかもと言われ、花の時期になれば分かると言われたのだ。
枝先にズームイン
さらにトリミングしてみた


去年の実の残骸らしきものが見える。それと新芽? 蕾?
あれが蕾なら花を見逃さないようにしないといけないな。
覚えにくいのがいっぱい出ている。覚えにくいと言うよりは、覚える気がないと言った方が正解かも。
とりあえず目の前の花を大きく写そう
定点観測中のサネカズラ
これはアオテンナンショウに違いない 
アオキは何故か写真が少ない。これからどんどん写そう。
そしてこれがツルグミかも?と言われた木
これが何のか気になるのである
グミらしいトゲも出ている

ツルグミをネットで調べるとツルグミのツルはツル性のグミという意味らしい。しかし目の前の木はツル性とは思えないんだが? ちなみに参考にしたサイトの情報では開花時期や実の熟する時期はナワシログミとよく似ているみたいだが、若い木は花が咲かないと書いてある。目の前の木がツルグミなら今の時期なら実が有るはずなのに、まだ若いから花が咲かず結果として実を付けてないということなのかな? この木が急登をあえぎながら登ったところでやっと見つけたというなら、もうこれ以上の調査はあきらめるが、白糸の滝方面への道端に有るドライブスルーなのだ。簡単に見に来ることが出来るので、今後も経過観察することにしよう。とりあえず写真は「ツルグミ候補」の名前のフォルダーを作って保存しておこう。

これはホウチャクソウだな
ユキノシタ
ドライブスルーヒキオコシを写したら引き返す
ウスバヒョウタンボクの蕾を見つけた
ナガバモミジイチゴ

先週見ているけど写真を撮ってなかった。今日は撮っておこう。
これはアキカラマツかな?
カゴノキは背が高いのでズーム最大でもこの程度にしか写らない
上の写真のトリミング


参考にしたサイト情報では花期は8〜9月となっている。これは蕾ですかね?
ヒサカキの雄花

ヒサカキは雌雄異株で、左の花にはオシベしかないから雄花ですね
足元のヤマネコノメソウはもう種が見えている
おー、コンロンソウがもう咲いている。標高が低いので花が咲くのも早いなー。
棚田の法面にツクシ(スギナ)が出ている

次の定点観測ポイントに移動する。

このキブシは花序が短いから雌花かな?
メシベだけ見えて退化したオシベは奥で引きこもっている。やはり雌花で間違いない。ついに雌花発見!
今度はスギの雌花を探そう。すると今まで見たことないものが葉先についている。あれが雌花に違いない。
家に帰ってネットで検索すると矢張り雌花で間違いないようだ。

1年以上前からの課題だったスギの雌花をやっと見つけた。
これまで雌花をしつこく探したのに見つけることが出来なかったのは、探す時期が悪かったんだな。スギ花粉をまき散らす雄花が出たら雌花も同時に出ると思い込んで、雄花の近くを探し回っていたのだ。でも上の写真を見れば分かるように、写っているのは雌花だけで雄花は無い。つまり花粉をまき散らした雄花が落ちた後で、雌花が出てくるようだ。

これで今日の目的の一つは達成だ。さっきのツルグミはまだ目的達成とは言えない状況。
リョウブ
クリ
スギの雌花が分かったら今度はヒノキだけど、今日はもういい(-_-;)
ミツバアケビ 
ヤマコウバシ
ウラジロガシ
ヤブムラサキ
エノキ 
エノキ 
独特の虫こぶが付いているのはエゴノキ
ヌルデの雄株
キブシが2株並んでいる。右側の株には去年実がなっているのを見ている。つまり雌株だ。左の株は実がならなかった。つまり雄株だ。
ここは雌雄異株のキブシの雌株と雄株が並んでいるという観察するには最高のポイントなのだ。
右側の雌株
左側の雄株

キブシの解説文には下記の記述が有る
「雄花序は雌花序より長く・・・」

ここの3枚の写真を見て、雄株と雌株とでは花序の長さ以外の相違点が有ることに気付いた。雄花序は密集しているが、雌花序は密集せずにまばらに咲いている。これは分かりやすい見つけ方だと思う。これは雌雄が隣同士で並んでいるから分かったことだな。
ここでも雌花を確認しよう。オシベが奥の方に引っ込んでいるから雌花で間違いない。
ここでも雄花を写したけどイマイチな写りだったので、先週のレポートから持ってきた。これが雄花。オシベの自己主張が強いですね。
ネジキ 
ゴンズイ 
去年サルナシの実を見た場所に生えているツル性植物だからサルナシと信じて写している
キブシの雄株と雌株の私なりの見分け方を発見したので気分よくまた並んでいるところを別の角度から写してみよう。


まばらなのが雌花序で密集しているのが雄花序
ムラサキケマン 
ゴヨウアケビ
上の写真のトリミング

私はゴヨウアケビと言う名前を聞いた時に少し誤解していたところがある。ミツバアケビは3枚葉で、それに対してアケビは5枚葉だから、ミツバアケビと対比するようにわざわざ別名をつけたと思ったのだ。ちょうどハクモクレンに対するシモクレンのように。モクレンは紫色なのでハクモクレンに対して分かりやすいようにシモクレンと別名をつけているが、あれと同じ論理で名前を付けたと思ったのだ。ところがネットで調べると、単に5枚葉だからゴヨウアケビとつけたのではなく、アケビとは違うものだから別の名前を付けたと言うことらしい。
ところでわざわざトリミングした理由は鋸歯を見てもらうため。アケビには鋸歯が無いが、ゴヨウアケビには鋸歯が有る。
近くできれいに咲いていた桜。これは何桜ですか?
ヤマザクラでは無いですね。
サルトリイバラ


サルトリイバラも雌雄異株だが花が咲くまではこの花が雄花なのか雌花なのかは分からない
もう一度スギの雌花

次の定点観測ポイントに移動する。


    続く






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